運命の恋、なんて。

一瞬頭が真っ白になった。



…あ、冗談か。



真に受けるところだった。



「アハハ、八雲くんの友達の家だし迷惑だよ~」



「俺もよく泊まるし、気にしなくていーよ」



八雲くんの表情は、いたって普通。



え、本気なの!?



「とりあえず…体調もよくなったことだし。あたし帰るね。八雲くんはここにいて、ホントに色々ありがとう」



慌てて立ち上がると、膝にかけていた毛布の裾を踏んでしまいそのまま躓く。



「きゃっ」



「キャッチ」



とっさに立ち上がった八雲くんに、抱きとめられる。



「あ、ありがとう…」



ドジ過ぎて、恥ずかしいやら情けないやら。



「胡桃ちゃん、まだ寝てんのか~?」



「もうっ。起きてるよ!」