運命の恋、なんて。

「…意地悪だよね」



「だね。好きな子には、特に」



八雲くんは、悪魔ですか?



ううん、きっと小悪魔。



だってその証拠に、あたしかなり翻弄されてる。



「前の彼女には、優しかったくせに」



「時と場合による」



「そんなぁ」



「とにかく、体調良くなって良かった。気持ち良さそうに寝てた」



頭をナデナデされ、なんだか不思議な気持ち。



人にこんな風にされるの、何年ぶりだろ。



きっと、子供の頃以来。



「ありがとう…八雲くんも遅くまでごめんね。そうだ、あたしもう帰らないと」



時計を確認すると、21時半をまわっていた。



「泊まってけば?」



…ん?