運命の恋、なんて。

「あいつと…話してみる?」




「なに言って…」




「ホントに俺ら、もうなんもねーから。付き合ってた事実があるから、フんなよなーとか冗談言い合ったりすっけど。

そこに全く恋愛感情なんてなくて。誤解生むよーな発言は、今度から胡桃ちゃんの前では慎むから」




そんなの、信じられない。




うん、やっぱり恋愛は信頼関係が成り立ってないとダメだ。




あたしは八雲くんのことをほとんど知らないし、わかるのは優しいってことだけ。




「話したら、多分わかってもらえる。あいつにも、早く彼女作れって言われてたしな」



「…そう、なの?」




顔を上げると、いつもの優しい笑顔が目に飛び込んできた。



「やっと顔上げたな~。泣いてねぇ?よかった…」



泣いてないって言うくせに、あたしの目じりを指で拭う。



微かに涙で滲んでるのを、見破られてる証拠だよね…。