運命の恋、なんて。

「だよねぇ、いいとこどりだ」



「言うな~。あ、そこ段差ある」



「ひゃっ」



入口に少し段があって、会話に夢中だったあたしは全く気付かず。



ぐらりと揺れる体を、八雲くんがとっさに支えてくれた。



「ありがと…危なかったぁ」



「ホント危なっかしー。何時になってもいいから、やっぱ俺が家まで連れて帰る。具合良くなったら、教えろよな」



「そんな、いいよ…」



「迷惑じゃないし。むしろその方が嬉しい。ずっと一緒にいられるじゃん」



ドキッ。



学校帰りからの数時間だけど、すごく濃い時間だった。



あたしも…もっともっと、一緒にいたいよ。



なんでこんなときに、頭痛くなるんだろう。