運命の恋、なんて。

「寒っ…そろそろ、帰ろーか」



「うん…」



会話が楽しくて、ずっとこのまま一緒にいたくて。



寒いのも我慢しながら話していたら、少し頭痛がしてきた。



ついさっきまでは鈍痛だったのに、今では激しい痛みに時折襲われる。



「大丈夫?なんか、辛そー」



いち早く、八雲くんがあたしの変化に気づく。



「うん、ヘーキ…」



ズキッ。



痛みと共に、顔を歪める。



「全然大丈夫そーじゃねぇじゃん。心配だな…送ってく」



「ええっ、いいよ。大丈夫だから」



「よく見たら顔色悪いし、良くなるまで少し横になるか?」



横になるって言われても。



そんな場所、ここにないよ。