運命の恋、なんて。

その後沈黙になるかと思ったけど、そうでもなかった。



外の景色を見て、八雲くんが苦笑い。



「実はさー、高いとこあんま得意じゃない」



「ええ~っ!八雲くんにも弱点が!?」



「あるよ、んなもん 」



「だったら、早く下におりれるといいね」



「ん。それでも胡桃ちゃんとふたりっきりなのは、うれしー」



膝すれすれの距離だから、前かがみになって頬杖をつくと、あたしとの距離が少し近づく。



「あ、あのっ…八雲くんは、好きな事とかある?」



緊張で、声が上擦る。



「好きな事?なんだろなー、大自然の中で過ごす事かなぁ」



「…えっ?」



予想外の答えで、これまた変な声を出してしまった。