運命の恋、なんて。

「乗ろ」



自然にあたしの手を掴むと、ゴンドラへと誘導される。



断る理由もなく、八雲くんと観覧車に乗り込み向かい合わせに座った。



目が合うと、にっと目を細めるその笑みにドキドキが止まらない。



「わ~、観覧車久しぶり。あっちに見えるの何の建物かなぁ」



気持ちを悟られないように、妙にテンションを上げてはしゃいでしまう。



そんなあたしを見て、くすりと笑う。



「キンチョーしてる?自然でいーよ」



みっ、見抜かれてる…。



「ありがと…男の子と観覧車乗るの、初めてで。八雲くんは、あたしが初めてじゃないよね?」



わあっ、あたしなにを聞いてるの。



当然だよね、初めてなわけない。