運命の恋、なんて。

「ノンちゃん、俺と乗ろ」



…ええっ?



ちょうど空いたゴンドラに、ノンちゃんの背中を押し乗り込んで行く後ろ姿。



ノンちゃんを含め、みんなが唖然としている間に、係員さんは扉を閉めてしまった。



あたしのとなりで、八雲くんが口笛を鳴らす。



「なんだ、あいつノンちゃん狙いか」



「びっくりした…」



ノンちゃんをさらって行ったのは、ニット帽の男の子。



まさかのまさか。



黒田先輩は、驚き過ぎて声もでないみたい。



そんな中、八雲くんが片手をあげた。



「次、俺。八雲号は、胡桃ちゃん専用」



わあっ…あたし専用って…なんか、照れる。



「わかってること言うな、むかつくから」



八雲くん、やっと口を開いた黒田先輩にツッコまれて笑ってる。