運命の恋、なんて。

「そんなアピールしなくても、誰も取らね~って」




ニット帽の男の子が、笑いながら八雲くんを小突く。




「ちっ、違うの。あたしのせいで…」




説明しようとしたら、八雲くんにさえぎられた。




「わっかんねーじゃんそんなの。俺がいーと思ったら、他のヤツも思うだろうし?お前、どーなんだよ。かわいいと思ったよな?」




八雲くんが、今度はニット帽の男の子を強めに小突く。




「痛って!いや…思ったけど。あ、でも取らない取らない。勝ち目ねぇもん。学校中のオンナ相手にしてるよーなヤツに」




「そんな言い方すんなよ。俺、すげぇ悪い男みたいだし」