運命の恋、なんて。

「八雲くんは、真面目じゃないんだ?」



「俺?真面目じゃないな」



「だって100人斬りだもんね」



「ハハッ、あれは言い過ぎ。そんな大勢と付き合ってねーから」



でも、ひとりやふたりじゃなさそう。



「そうなんだ?」



「気にすんなよ」



「うん…」



気にするなと言われて、すぐに吹っ切れたらいいけど。



さすがに、そんなわけにもいかない。



「あれ~、八雲!なんでお前の服を胡桃ちゃんが着てんだよ!!」



お店を出るなり、ニット帽の男の子が八雲くんに話しかける。



「え~、だって俺のだし」



ひゃっ。



突然、肩を引き寄せられた。



バクバクと一気に心拍数があがる。