「え…?」
「霧崎先生には、話しておこうかな。若菜の担任だから。」
それから、藤堂の過去について話された。
「…これが、若菜に起きたこと。」
「そ…んな…。なんでっ…なんであいつはそんなことがあったのにまだ人を信じることが出来んだよっ…」
その上…また、信じてた人に裏切られたっ…
信じてた人に信じて貰えなかった…なんて…
「俺だってわからない。けど、若菜はどこまでも人を信じる道を選んだ。疑いや下心なんて持たずに…ただ人を心から信じるから、自然と周りがそれに応えるんだ。」
「でも…」
「確かに。簡単なことじゃない。むしろ人間不信になる人の方が多いだろう。でも…若菜は違った。」
「…このこと、月華は?」
「知らないんじゃないかな。月華と仲良くなったり、忙しくて話す余裕ないだろ。あったとしても、あいつは自分よりも相手を優先させる奴だから。月華のこと救ってたんだろ。」
そうだよな。
もしあいつらが、この事を知っていたらこんな酷いことできねーもんな。


