若菜は立ち上がって、先輩達にお礼を言った。
嬉しそうに泣きながら笑って。
ドキン
あぁ。
久しぶりに、若菜の笑った顔をみた。
若菜が座ると海斗が若菜の頭を撫でる。
若菜は嬉しそうにしていた。
あーぁ。前は俺が若菜の頭を撫でていたのに。
隣にいるのに、すごく遠い。
卒業式が終わって、教室で解散になると若菜は走って先輩達の元へ向かった。
俺たちはなんとなく教室に残っていて、美和は用事があるとかで先に帰った。
ぼーっと外を見ていると若菜が出てきて大きな声で叫んでいた。
若菜。
君はやっぱり変わらない。
俺たちの前では、前みたいに笑わなくなったけど。
何事にも全力で、一生懸命で、周りを笑顔に変えるんだ。


