その後、無事卒業式は終わった。

「若菜。退場だ。行くぞ。」

「うんっ。」

海斗に連れられてなんとか教室までついた。

「今日は、これで解散にする。また月曜日な。」

「「はーい。」」

「あ、藤堂。まだ3年は全員残ってるから。行ってこい。」

「っ…はい!」

走って、校庭へ向かう。

いたっ!

すぅっ

「せんぱーい!!!」

みんながクルッとこちらを向く。

「1年間、本当にお世話になりました!信じてくれてっ…助けてくれてありがとうございました!私はっ…先輩達が大好きですっ!ご卒業っ…おめでとうございますっ!」

はぁっはぁっ

「「若菜!」」



「「こっちこそありがとう!」」

「「楽しかったよ!」」

「「これからも頑張れ!」」

「「負けんなよ!」」

「「あたしらも」」

「「俺らも」」

「「若菜が大好きだ(よ)!」」

えへへっ

「「若菜。おいで。」」

カナト先輩。明人先輩。哲郎先輩。イクト先輩。ケン先輩。

「はいっ!」

走って5人に抱きついた。