美和ちゃんは最初から

「うぇっ…辛かったよぅ…若菜ちゃんなんて…信じなきゃよかった…」

私を友達だなんて思ってなかったんだ。

「若菜。最低だよ。美和の過去を聞いたのに同じことをするなんて。」

「まって。私は本当に何もっ「しらばっくれんじゃねーよ!証拠だってあるんだよ!」

え?

いやいや、あるわけがないのに。何もやってないんだから。

ピラッと出された写真。

その写真には私が美和ちゃんの靴らしきものに画びょうを入れてる姿が映ってた。

いや、正確に言うと私に似た後ろ姿の子が。

「それじゃ、私がやったなんてことにはならないじゃない!」

「往生際悪すぎ。ちなみにこっちもあるよ。」

もう一枚写真が出てくる。

「これは、若菜じゃないの?」

「うん。私だよ。」

「認めたな。」

いやだって、ただイトコと私が2人で買い物に行った時の写真だもん。