「ちょっと待て。」

「俺たちにだって、若菜が必要なんだよ。」

「若菜。俺たちの元に戻ってきてくれ。」

「もう一度やり直させてほしい。」

「もう二度とひとりになんてしないから。」

月華…

「「若菜。」」

「私は…六花も月華も大切。」

どちらかひとつなんて選べない。

「両方の仲間じゃ、ダメかなぁ?」

「じゃあ、俺らの仲間であり」

「月華の姫ってこと?」

「うーん。でも姫は守られるだけの存在でしょ?私はみんなと一緒に戦いたいな。」

「戦える姫ってのもアリなんじゃない?」

「そう?じゃあ、うん!両方と仲間になりたい!」

「なんか、さすが、若菜だな。」

「普通両方なんて奴、いねーよな。」

「常識を覆すよね。」

「まぁ、いっか。戻ってきてくれるわけだし。」

「そーだな!」

「「あはははっ」」

これからも、いろんな敵とたくさん戦って行くんだろうけど私にはたくさんの心強い仲間たちがいる。

最強の仲間たちが。

こんなに幸せなこと、なかなかないよね。

「じゃあ、今日のところは帰るな。」

「「またな!若菜!」」

「うん!」

「じゃあ、俺らも行こうか。みんなが待ってる教室へ。」

「うん!行こう!」