「若菜。」

先に口を開いたのは六花。

「俺たちは本当にバカだった。」

「お前より共田を信じた。」

「誰よりも仲間を大切に思ってるお前があんなことするはずなかったのに。」

「目の前の光景を鵜呑みにして、お前の言葉を全く聞かなかった。」

「そして一方的にお前を追い出した。」

「本当にごめん。」

「「ごめん。」」

みんな…。

「卒業するまで、守られてたことさえ気づかなかった。」

「仲間を信じ、真実を見極めるのが絶対のルールだったのに。」

「ルールを破ったのは俺らの方だった。」

「何よりも大切だったのに。」

「ましてや、俺らのトップだったのに。」

悔しそうに俯きながら握る拳に力が入ってる。

「もう、いいの。」

「「っ!いいわけない!」」

「いいんだよ。真実を知ってからみんなも、苦しんだんだから。おあいこってことで。」

「「でもっ」」

「私がいいんだからいいの!ね?」

「「ふっ…はははっ…(敵わないなぁ。若菜には。)」」

よし!いい笑顔!

「若菜。また俺たちを仲間にしてくれない?」

「今度は死んでも裏切らねぇ。」

「一生若菜を信じて行くから。」

「だからまた、あの頃みたいに若菜といたい。」

「これからもずっと、俺らの光であってほしい。」

「俺たち、若菜のことが大好きなんだ。」

みんなっ…