「どっ!どーした!?若菜!」

「どっか痛いのか!?」

ううん。

「違うよっ…なんか、安心したらっ…涙がっ…うぅ〜…」

「ははっ!なんだそれ!」

「もう、可愛いなぁ!若菜は!」

「もぅ〜!からかわないでよー!!」

まったく!

「イクト先輩、哲郎先輩、ケン先輩、カナト先輩、明人先輩、学校を守ってくれてありがとう!」

「若菜のピンチって聞いたからな!」

「俺らが来ないわけにいかないだろ!」

「また、若菜がちゃんと笑えるようになってよかったよ。」

「今までよく頑張ったな。お疲れ様。」

「でもな、若菜。ちゃんとわかってるか?」

え?なにを?

「ここにいる全員、これだけの人がお前のチカラになったのはお前がそれだけのことをしてきた結果なんだ。」

「決して、俺たちが優しいわけじゃない。」

「お前がみんなの心を動かしたんだ。」

「紛れもなくこれはお前のチカラだよ。若菜。」

「お前が頑張ってきた証だ。」

っ!

みんな…

ふふっ

「私は間違ってなかったんだね。よかったぁ。」

よかった。みんなが、笑ってる。