「私は自分の信じたものを最後まで信じたいだけだよ。」

「綺麗事ばっか並べやがって。そんな口二度と叩けねぇようにしてやるよ。」

「…美和ちゃん、下がってて。」

「若菜、相手は一応喧嘩慣れしてるやつらなのよ!?しかもこの日のために集めた総勢200人!いくら若菜でも1人じゃ無理!」

200人…?それで全部?

月華の人数より少ないのに…それで戦おうとしてたの?

いや、そんな少なくて勝てるほど強い人たちがいるのかな?

なんだか少し、腑に落ちない。

「若菜?」

「…大丈夫。 私は負けないよ。」

「さぁ、それはどうかな。ヒヒヒ。やれ。」

ザッと20人ほどが一気に襲いかかってくる。

確かに喧嘩慣れはしてそう。けど、それほど強くはなさそう。

強い殺気を向けるとみんな倒れた。

おかしい。

この程度の強さで、月華を襲撃しようとするなんて。

「ほら、お前らどんどんいけ。あいつに休む隙を与えるな。」

なに?なんなの?その笑みは。

一体なにを考えているの?

「共田、一体あなたは何が狙いなの?この程度で月華に襲撃しても返り討ちに遭うだけ。」

「ヒヒヒ。もうすぐわかるさ。あんたなら。」