若菜side

ついた。ここにいるんだ。

ポッケからピアスを取り出す。

ほんとなんでか、これをつけると気合が入るんだよなぁ。

さて、行こうかな。

ガヤガヤとしてる倉庫へ入ろうとした時、よく知っている人物が出てきた。

「えっ?若菜!?」

「美和…ちゃん?」

どうしてここに…

「若菜!早く帰って!じゃないと「美和。」



「なーにバラそうとしてんだよ。」

共田 宏伸!

バシッ

「美和ちゃんっ!?」

共田にぶたれて倒れ込む美和ちゃん。

「いっ…」

「美和ちゃんになんてことっ!!」

「そいつがお前を逃がそうとするからだろ。てかお前なんで美和のこと庇ってんの?そいつは俺らのスパイで、お前のこと月華から追い出したやつだぞ。」

「私は美和ちゃんの友達、諦めてないから。」

「若菜…。」

「変わんないねぇ、あんたも。なんでそんなに馬鹿正直なの?何度も何度もどん底に落とされてんのに。」