「俺らが、黙って行かせるとでも?」

「うん。」

「「っ!」」

「私(トップ)が1人で行くと言った時は、誰も止めに入ってはいけない。これがルールだったでしょ。」

「ルールなんてもう、俺たちには関係ない。もう俺たちは六花じゃないんだから。」

「それでも、このルールがどういう状況のときに起こるかはわかってるでしょ。私が本気で戦うと決めたときだよ。」

「でも俺たちはもうっ…お前のことを…ひとりにしたくないんだっ…」

「わかってる。ちゃんとわかってるよ。けどねこれは、私と月華の問題なの。みんなには関係ない。」

「そ…うだな…」

「心配してくれてありがとう。それじゃあ私は行くね。3人のことよろしくね。無事全部が終わったら今度こそちゃんと話そう。」

ダッ

さて、とりあえず時間がない。

このまま敵のところに向かわなきゃ。

大丈夫。

だってもう私は、何も持ってないんだから。

今度は容赦しない。







若菜side〜end〜