「馬鹿げてるって思うかもしれない。自分でもそう思う。けどね、"頭は間違うことがあっても、血は間違わない"ある有名な人がこう言ってたの。」

私の頭は確かに間違いだらけなのかもしれない。

けど、私の身体が、血が、言うの。

大切な人達を守りたい。と。

「だから私は自分の直感を信じる。彼らを守るために。それにね、理由はそれだけじゃないの。相手は…私が決着をつけなきゃいけない人なの。」

よーちゃんからきたライン。

そこに書かれていた人物の名前。

2年前のあの日、私から彼らを奪った人物。

「若菜。だったらせめて、俺たちも!」

「それは無理だよ。」

「嫌だ!絶対について行く!」

「そうだよ!若菜をひとりになんてできない!」

「…ごめんね。」

ブワッ

一気に殺気を放つ。

「「っ…」」

バタバタバタッ

3人とも気を失った。

「みんな、この3人のこと。よろしくね。」