ドクンッ

ドクンッ

あぁ、どうしよう。

心臓の音が速くなる。

落ち着け。

落ち着け。

「すぅーっはぁーっ」

よし!大丈夫。

「若菜。」

銀くん。

「あの人達と会っても大丈夫?」

「うん。もう大丈夫。」

「そっか。じゃあ行こう。」

優しく手を握って、彼らの場所まで案内してくれる。

あぁ、あたたかい。

「久しぶりだね。みんな。」

「「若菜。」」

ぎゅっ

もう片方の手を大地くんが握ってくれる。

光圀くんは心配そうに、私を見た。

大丈夫。その気持ちを伝えるためにニコッと笑った。

「若菜、俺たち「ピロンピロンピロン」

「「…」」

「あはは!ごめんごめん!通知オンのままだった!そんな沈黙しないでよ!悲しいでしょ!私が!」

「「若菜、空気読めよ!」」

「いやぁ〜、あはは切っとくからちょっと待って!」