ドクンッ

ドクンッ

とにかく、まずはよーちゃんのところにいかなきゃ。

はぁ。

なんでバレてしまったんだろう。

彼らは何をしに来たんだろう。

コンコン

ガチャ

「よー…ちゃん。」

「若菜?どーした?」

「さっきね…みんなが来たの。校門のところに。」

「まさか…元六花の奴らか?」

コクッ

「今、光圀くん達がみんなを学校から遠ざけてくれてる。」

「…若菜」

「よーちゃん…私っ…怖いよぅっ…」

身体の震えが止まらない。

「若菜。」

ぎゅっ

「うぅっ…ひっ…く…」

「若菜。大丈夫。大丈夫だから。お前はひとりじゃないんだから。」

「うんっ…」

そうだね。あの時とは違う。

近くに沢山の仲間がいる。

だから、いつまでも逃げていてはダメなんだ。

ちゃんと向き合わなきゃ。

「行ってこい。若菜。」

「うん!」