「でもなんで、お前が来るんだよ。俺たちに先に言えよ。」
「だってみんなはもう校庭にいたし。私がみんなに話してる間に美和ちゃんが攫われちゃうかもしれなかったから。」
「だからってなぁ、相手は喧嘩慣れしてる奴らなんだぞ。お前が来たからって…あれ、なんでお前無傷なの?」
「私、足速いから!逃げ回ってた!ね?美和ちゃん!」
「へ!?う、うん!」
信じてるよ。美和ちゃんが絶対に私の正体を言わないって。
「それは運が良かっただけだからな。こんなこと普通はありえねぇんだ。次からは真っ先に俺たちに伝えに来い。」
「いやその前に自分達で気付こうよ。」
「「ゔっ…」」
それに伝えろって言われてもねぇ…。
みんなライン私のことブロックしてるじゃん。
連絡の取りようがないじゃん。
「あとさ、もし私が美和ちゃんが危ないって言ったらみんなは私のこと信じてくれた?目の前に敵がいて、裏切りの元姫に呼ばれて、みんなは本当に戦わずに私を信じることができた?」
「そっ…れは…」
「きっと、できないよ。」
それができてたら、私は裏切りの元姫なんて呼ばれてない。
私は月華を追い出されていないもん。
「だから、私はもし次もこういうことがあったなら真っ先に美和ちゃんの元へ行くよ。そしてみんなが来るまで美和ちゃんと一緒に逃げ回る!」
「お前、なんで美和を助けるんだよ?イジメてたことへの罪滅ぼしか?」
だから、イジメてないってば。
まぁ、どうせ言っても無駄だけど。
私だってわからないよ。けど助けなきゃって身体が勝手に動くんだもん。


