そのまま走って、人だかりの方へ向かう。
若菜は痛みのせいで気を失ってしまったらしい。
李人はしっかりと若菜を抱えていた。
「救護室連れてくぞ。」
「あぁ。」
辛そうな表情。
「無茶しやがって。バカだな。」
李人は切なげな顔でそう呟いた。
救護室に行くと、すぐに手当が行われた。
「しばらくここで休ませるけど、君達はどうする?」
「「…ここにいる。」」
「そうかい。」
近くのイスに座って様子を見る。
手当のおかげで楽になったのか、穏やかな表情をしていた。
「結果発表でーす!!!」
外では閉会式が始まってる。
「優勝は……2年3組でーす!!!」
「「イェーイ!!!」」
まぁ、当たり前だろうな。
1位めっちゃとりまくってたし。こいつがここまで頑張ったんだから。
「続けて最優秀賞は!ドゥルルルルル…デン!」
いや、ドラムロールお前が自分で言うのかよ。
「2年3組!藤堂 若菜さんだぁー!!」
「「イェーイ!」」
「体育祭新記録を次々と出した今日の主役と言っても過言ではない!!が、本人は今救護室にいるのでクラスの体育委員取りに来てくださーい!」
本当に両方取りやがったよ。こいつ。


