「痛っ…やっぱりダメだ。」
ん?
「えっちゃんどーしたの?」
「さっきの応援合戦のとき変に足ひねったみたいで…。つぎの綱引き出るはずだったのに…これじゃあ出れないや。」
悔しそうなえっちゃん。
そうだよね。綱引きはえっちゃんが一番頑張ってたもん。
練習で負けるのも悔しがってたえっちゃんだもん、誰よりも出たいはずなのに。
「えっちゃん!私が出るよ!」
「なっ!ダメよ!若菜は綱引きの次にすぐリレーなんだよ!しかもアンカーなのに怪我でもしたら大変じゃない!最優秀賞取れなくなるかも!」
「みんな!えっちゃんの代わりに私が綱引き出るよ!えっちゃんのために絶対勝とうね!」
「「…でも」」
「ちょっと若菜!」
「大丈夫だよ。大丈夫だから絶対に勝とう!みんな!」
「「おー!」」
私達は順調に勝ち進み決勝戦となった。みんなが位置について、合図を待つ。
ピーッ
一斉に綱を引っ張る。両者一歩も譲らず綱はピンと張っている。
やっぱり3年生は強い。
でも、負けない。
「頑張れみんなー!!」
えっちゃんの大きな声が私達の力になる。
グイッ
一気に引っ張ると3年生の体制が崩れ、綱は私達の方へと来た。
張ってる糸がプツンと切れた時のようにみんな一気に倒れこんだ。
っ!
「やったー!勝ったー!」
「「やったやったー!」」
ドクンッ
「若菜!勝ったね!」
ドクンッ
「若菜?どーしたの?」
はっ
「ううん!なんでもない!やっぱり勝てたね!みんなとなら勝てるって信じてたよ!」
「「えへへ!」」


