月華・圭介side
借り物競走。若菜が引いた紙にはイケメンて書いてあったらしい。
相当悩んでいるみたいだ。
意を決して若菜が呼んだのは、アイツだった。
若菜が呼ぶとすぐに現れたアイツは若菜をお姫様抱っこしてゴールした。
しかもほっぺにキスするオマケ付きで。
若菜は平然としているし、なによりも1位になれたことの方が嬉しそうだ。
まぁ、若菜の狙いは賞品だから当たり前かもしれないけど。
イライラする。
本当に繋がりがあったってことにも
警戒心ゼロの無邪気な笑顔も
本当にムカつく。
なんで…
なんで…
その笑顔の先にいるのが俺たちじゃないんだよ。
「次の人、スタート位置についてください。」
はぁ。やる気でない。
「位置について」
まぁ、テキトーにやれば…
っ!
「よーい」
さっきまで楽しそうに喋ってたくせになんでそんな真剣な顔でこっちを見てるのさ。
パァンッ
あぁ。もぅ。
本当に、振り回されてばっかりだ。


