月華side
やけに盛り上がってるクラスの奴ら。
その中心にはやっぱり若菜がいた。
体育祭が始まって、女子100メートル走を走った若菜。
走る直前あいつは、本気の顔になった。
ゾクッ
正直、一瞬恐怖さえ感じた。
そして気づいたら若菜はゴールテープを切っていた。
「若菜って…あんなに運動できてたっけ?」
「いや、去年は平均くらいだった気がする。」
「なんであいつ…あんな早ぇんだよ」
そして若菜がゴールしたと同時に一気に会場の空気が変わった。
あいつはその走りで全学年に火をつけた。
「ははっ…ありえねー。ひとりで一気に盛り上げやがった。」
「なんか本当、若菜中心って感じだよな。」
「ほらほら、あんた達そんなところにいないでちゃんと応援しなさいよ!」
「「え…」」
「え…じゃなくて!優勝目指してるんだから気合い入れてよねー!」
「今日は体育祭だぞ?勝負のことだけ考えてればいいんだよ!それ以外は今は考えるな!」


