「なんか食って帰るかー」

「やったー!じゃあミシェルのオムライスー!」

ミシェルっていうのはお父さんとお母さんとよく行ったお店。

少しレトロな感じが落ち着くんだよね。

中でもそこのオムライスは絶品なのだ!

「おっけ。」

私たち家族は全員ミシェルが大好きでよーちゃんも小さい頃よく行ってた。

マスターは、凛ちゃんていう25歳のお兄さん。

私が小さいときは凛ちゃんのお父さんがマスターだったけど

凛ちゃんのお父さんも4年前にこの世を去って、あとを継いだのが凛ちゃんなの。

「凛に会うの久々だなー」

よーちゃんと凛ちゃんは同い年だもんね。よく2人で遊んでたし。

「私も。この頃行ってなかったなぁ。」

色々、大変なことが一気に起きたから。

「でもあいつ店に似合わねぇテンションだからな。若菜絶対飛びつかれるぞ。」

「よーちゃんも人のこと言えないけどね?」

「俺は若菜だけだもん。若菜は特別だからな!」

だからお嫁さん見つからないんだよ。

せっかくのイケメンなのに。

「お前今心ん中で暴言吐いただろ。なんか伝わってきたんだけど。」

「気のせい気のせい!」