「てか、なんで奢ってもらってんの?」

「荷物運び手伝ってもらったお礼ですよ。」

「ふーん。月華は?手伝ってないの?若菜がいるのに。」

ギクッ

「…あいつらはちょっと用事があるとかで逃げられました!」

霧崎先生!ナイスごまかし!

「へー。」

「あ、よーちゃん。土曜日空いてるよね?」

「あぁ。もちろん。」

「じゃあ、待ってるからお迎えよろしく!」

「はいよ。」

「?」

霧崎先生はハテナ顔。

「お墓参り行くの。毎月14日はお父さんとお母さんの。」

「っつ…そうか…。」

悲しそうな顔なんてしなくてもいいのに。