「タケちゃん、海斗、のぶくん、トシくん。いるんでしょ?」
やっぱりバレてたか。
だってお前は…"六花の藤堂"だったんだもんな。
「ごめん。若菜。盗み聞きした。」
1年の3人は驚いてる。
「ううん。いたのをわかってて話したのは私だもん。それに、隠してたわけじゃないから。」
俺はこんなに強い人間を見たのは初めてだ。
力もだけど、そうじゃなくて。
どんなに辛いことがあっても前に進み続ける強さを持ってる。
「このこと…総長達は知らないんだろう?」
「うん。聞かれなかったし。まぁそろそろ話そうとは思ってたけど美和ちゃんが来て色々あったからね。」
ズキン
悲しそうなその顔が心に突き刺さる。
なんで神様はこんなにも残酷なことをするんだろう。
なんでこんなに若菜を苦しめるんだろう。
どんなに強くても…もう若菜の心はボロボロだ。


