でも…こんなの予想してたって防げない。

心の壁をぶち破ってくるなんて…。

「さぁ、行こうか。倉庫。」

「そうだね。」

月華だって…あの日からずっと心を閉ざしていたのに。

今は前みたいに穏やかな表情をして、空気も軽い。

若菜のひと言や行動がこんなにも人を変えるだなんて…。

若菜は…太陽みたいな存在なのね。

何者にも負けることがない。

強く、そして優しい光。

どんな暗闇でも…吹き飛ばすくらいのあたたかい光。

もっと早くに出会いたかったな。

そしたら、普通の友達になれたのに。

私は、取り返しのつかないことをしちゃったんだ。

大好きなあの子から、大切なものを奪って、苦しめてるんだ。

自分をこんなにも最低だと思ったの…初めて。