俺たちの周りにいる人たちは、

顔や地位でしか判断しない奴。

尊敬してくれる奴。

怖がる奴。

しかいなかった。

顔や地位で判断するのは大抵キャーキャー騒ぐケバい女達。

尊敬してくれる奴らは、俺たちを憧れとしか見てくれない。

怖がる奴らは、何もしてないのに被害妄想が激しかったりする。

仲間以外は誰も、俺たちをちゃんと見てくれる人はいなかった。

けど若菜は、俺たちのことを"友達"と言って知ろうとしてくれた。

俺たちに何度も関わってくれた。

真っ直ぐで素直だから、学校中の人から好かれるとかいうすごいことが出来ちゃうんだ。

そんなすごい若菜に俺たちは恩返しをしたいんだ。

俺たちを笑顔で照らしてくれた若菜に。



圭介side〜end〜