バレンタインココア






「ちょっと!」


「今日は何の日でしょう?」



ピッとお金が入った音がした。




それと同時に明斗はわかりきったことを質問した。




「……バレンタインでしょ、お金返して」


「正解、じゃあバレンタインでは何をする?」


「何するってチョコあげるんじゃないの」




なんだこいつ、と思って彼の顔を見る。




ニヤ、と笑った彼はそのまま自販機のボタンを押した。




「お金」


「名島、今日はさ」






出てきたそれは、






温かそうなココア。