バレンタインココア







「うーさむい」




やっと空が淡く色付いてきた朝の7時半。



駐輪場にのろのろと自転車をとめる。



まだ誰も来ていなくて、昼とは別世界みたいに静かだ。



無人の昇降口から入り、教室のドアを開ける。



ガラガラと響いたその音は、いつもよりうるさく感じた。





「(……ミルクティー飲みたい)」





こんな寒い朝は温かい飲み物が必要。




私は荷物を置いて教室を出た。