「ガシャーン‼」

深夜に鳴り響く何かが割れて壊れた音

その音に驚き泣き出す子供達

私は泣きじゃくる子供達に駆け寄る。

悟 「うるせーよ!
早く泣き止ませろ。」

「ガシャーン」

悟がまた何かを蹴り上げ怒りをぶつけ

ている。


朝になり、5歳になる「陵」(りょう)が目に涙

を浮かべ私の額を撫でていた。

私の隣には5ヶ月になる「芽生」(めい)がまだ

寝ている。

陵 「ママ……またパパに…叩かれたの? 」

優希「…………大丈夫‼
ママは強いから痛くないの‼
心配なんてしなくても大丈夫。
ありがとう‼」

陵 「……ママ……お口……痛いね……え
血が付いてるよ
ティッシュ持ってくるね。」

私の口元を拭いてるその手はとても暖かく

私は必死で涙をこらえた。