ノーカウント



その日はどうやって帰ったのか覚えがない。


初恋の終わりは呆気なくて


私の心に闇を作るのには充分だった。



彼を恨むわけではない。


私が彼に我慢させなければ あんなことにはならなかったと思うから。


でも もうあそこまで


好きって思える人には出会えないだろう。


それからの私は適当に過ぎていった。


彼氏が出来て キスして初めても済まして別れて。



それをどれだけ繰り返しても


ドキドキすることはなかった。