「俺はお前の事、こんなに愛してるのにどうしていつもそんな冷たいの?」


ふと貴方はそんな事を聞いてきた。
内心、ドキッとした。


「どうしてだと思う?」


わざとらしく聞き返して、貴方の悲しそうな、切なそうな顔を伺う。


「俺の事が嫌いだから?」
「どうだろうね」


そんなんじゃないよ。
でも、今気持ちを伝えてしまったら、何か負けた気がして
何かと戦ってる訳でも敵視している訳でも無い。


「・・・そっか」


貴方にそんな顔をさせていた時、どうしてもっと早く優しく安心させてあげなかったのだろう。


こんな事を続けていても、いずれ貴方が離れていってしまうと分かっていたはずなのに、何故素直になれなかったのだろう。