【完】オオカミ先輩は溺愛中






私、泣きそうな顔してるの.....?



めぐみに、そんな顔させるほど。




分からない。



分からないことばかり。




真祐先輩の気持ちも、



真祐先輩の行動も、



自分の気持ちも、



このモヤモヤの正体も。




分からなすぎて、嫌になるくらい。




「真祐先輩のためにも、その方が、いいと思った。」



「そ、っか......」




めぐみはそれ以上なにも言わなかった。




これでいいの。



これでよかったの。




そう、自分に言い聞かせることしかできなかった。





消えない真祐先輩の顔。




声、匂い、熱。