「でも、もうキスはしてるの。これって、好き同士よね?」
キス......
真祐先輩は、マイ先輩とキスしたんだ。
私も、したかも知れないけど。
それは、事故.....
お互い気持ちがあって、とかそんなんじゃなかった......
「だからさ、蒼衣ちゃん、よろしくね?」
「は、はい。」
マイ先輩は、空き教室から出ていった。
私は、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
これで、よかったんだよね。
ほとんど、私の気持ちなんて無視で話は決まってしまったけど。
マイ先輩は、もう少しでつき合えるって言ってた。
両思いなんだ、って。
それなのに。
真祐先輩は、マイ先輩が好きなはずなのに。
何で私なんか、夏祭りに誘ったんだろう......

