【完】オオカミ先輩は溺愛中






私は女の先輩についていった。




つれてこられたのは空き教室だ。




いやなオーラに包まれる。




「蒼衣ちゃん、だっけ?」



「あ、はい.....」




先輩の口から、どんな言葉が出てくるのか。




ビクビク、先輩からの言葉を待つ。



すると、先輩はパンッと顔の前で手を合わせた。





「協力してほしいの!」



と、私に言ってきたのだ。




「え......?」



「私、マイって言うんだけど、真祐のことが好きで......」




と、顔を赤らめながらマイ先輩は言った。




───モヤッ.....




「蒼衣ちゃん、真祐と仲良さそうだし、協力してくれるかな、って!」




先輩はそう、私に言ったのだ。



先輩の顔から、本当に先輩のことが好きなんだろうな、と思った。




本気で先輩に恋してるんだな、と。