【完】オオカミ先輩は溺愛中





「この学校の女子の注目の的、って感じね。」



そ、そんな人と私.......



キスしてしまったの!?


あの廊下。



私たち以外に人がいた感じはしなかった。



もし、その先輩を好きな人に見られていたら.......


考えただけで恐ろしい。



しかも、先輩とキスしてしまったなんて......


同級生だったら、とかないんだけど。



「だ、か、ら!羨ましい、ってことよ!」



「な、なるほど。」



そんなにモテる人とキスをしてしまった。


だから、ほかの女の子からしたら羨ましい。



と、そう言うわけですね......



そんな情報聞いても、私の心は晴れないまま。



普通の人なら、喜ぶのかな?



「真祐先輩とたまたまキスして、そんな反応するの、たぶん蒼衣だけだよ。」



なんて、おかしそうにめぐみは言った。


当たり前じゃん。