【完】オオカミ先輩は溺愛中





「はぁぁぁ......」



なんか、疲れてしまった。



こう言うのを、気疲れって言うのかな?




体の力が抜けていくのが分かる。




「あの人、注意した方がいいよ。」



校門を睨みながら、めぐみは言った。




「え、なんで?」



「見てて分かるでしょ?あの自分勝手な感じとか、自分に自信満々な感じとか。」




た、確かに......



分かる気がする。




「何もないといいんだけど.....」



めぐみは、少し心配そうに言った。




次の日。



いつも通りにお弁当を食べて、平凡なお昼休みを過ごしていたときだった。




「蒼衣ちゃん、いるかしら?」




お昼休みが、平凡ではなくなってしまった。




そんな声が教室に響きわたる。