【完】オオカミ先輩は溺愛中





体が、密着して。



先輩の熱が、伝わる......



花火を見てるけど。




胸の高鳴りはおさまらなくて。




さっきからずっと、同じリズムで、心臓は動いていた。




「蒼衣?」



「は、はい....」



先輩が私に話しかけるたび、首元にかかる先輩の息。



それがくすぐったい。





「女の子のうなじ、男の子が好きって知ってた?」



「え......ひゃっ!」




首元に違和感。



先輩が、私の首を舐めたのだった。