【完】オオカミ先輩は溺愛中





私は、ゆっくり先輩の腕の中に。




先輩はそのまま私を抱きしめた。



ドキ、ドキ、ドキ、ドキ......




心臓が尋常じゃないくらいに早く動いてる。



こんなんじゃあ、先輩にバレちゃうよ.....




「ねぇ、今もドキドキしてるの?」



「え?」



「今日、言ったよね。俺と手を繋いでるとき、ドキドキしてるって。」




それは、言いました、けど......




「今は?


俺に抱きしめられて、ドキドキしてる?」



「.......し、てない......です......」




とっさに嘘をついてしまった。



恥ずかしくて。



恥ずかしすぎて。




先輩に抱きしめられて、ドキドキしてるだなんて、



素直に言えなかった。