【完】オオカミ先輩は溺愛中






「さてー、蒼衣ちゃんにはお仕置きを受けてもらわないとねー!」



と、何とも楽しそうな先輩。



そ、そうだった。




私には、お仕置きという地獄が待っていたんだ。




さっきまで、先輩といる時間が楽しくて、忘れていた。




どんなお仕置き.....?



暴力的なのだったらイヤだな......




と、ビクビクする。



すると先輩は、両手を広げた。




「おいで。蒼衣。」



そう、私の名前を呼ぶのだ。



「え、っと......」



おいで、って......



その、広げた先輩の腕の中に、ということですか?




「む、無理ですよ!」



それは、イコール、先輩に抱きしめられろ。




ってことでしょ?