「とりあえず、怒ってない。だから安心して?」
「は、はい......」
「心配させてごめんね。もう大丈夫だから。」
先輩は私に笑いかけた。
怒って......なかった。
よかった。
怒らせたと思ったから。
お祭りの会場は、すでに人であふれていた。
たくさんある屋台。
美味しそうな匂いがしてくる。
遠くから、太鼓の音が聞こえてきたり、
屋台の人の呼び込みの声が聞こえたり。
「蒼衣ちゃん。金魚すくいで競争しない?」
「競争ですか??」
私、金魚すくい苦手なんだよね.....
ぽいの紙がすぐに破れてしまう。
「負けたらお仕置き~!」
と、何とも楽しそうな先輩。

