繋がれている手に視線を落とす。
私なんかより全然大きな手。
ゴツゴツしてて、男らしい。
「手繋ぐこと、そんなに珍しい??」
私に微笑みかけながら先輩は言った。
私はコクコクとうなずいた。
男の人と手を繋ぐなんてこと、生まれてからほとんどなかったから。
「じゃあ、どんな感じ?」
「え?」
「俺と手繋いでるの、どんな感じ?」
そんなことを聞いてくる先輩。
どんな、感じ......??
「えと.......温かい.....??」
繋がれてる手が、とても温かい。
「蒼衣ちゃん、可愛いこと言うね。」
「い、いや、そんなことないです!」
可愛いだなんて、そんなことあり得ない....
私の発言のどこが可愛いのか、全然分からない。
「今まで、彼氏とかできたことないの?」
「ないですよ.....?」
「えー!もったいない。」

