【完】オオカミ先輩は溺愛中






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次の日



いつも通り、ひとりで歩いて学校に向かう。



下駄箱で、上履きに履き替え、教室に向かおうとすると、



「おはよ!」



と、目の前から声が聞こえた。



顔を上げると、



「ま、真祐先輩??」



「おはよ、蒼衣ちゃん。」



目の前には真祐先輩の姿。



「え、っと......」



何か用事かな?



たまたま、って感じじゃない。



待ち伏せしていた感じだし。




「あ、特に用事はないよ?ただ、蒼衣ちゃんの顔がみたいな、って。」



そ、そんなこと言われても......



反応に困ります!