【完】オオカミ先輩は溺愛中





指の先には、制服姿で歩いている真祐先輩の姿が。



真祐先輩とすれ違う女の子は、みんな振り返って真祐先輩を見ている。



中には声をかけてる女の子たちもいた。



本当にモテるんだな......



こんなにモテモテなのに、今まで存在すら知らなかった私って、ある意味すごいと思う。




「なんか、あんなモテてる先輩に相手にされてる蒼衣が羨ましいよ。」



「そ、そうかな??」



「やっぱり可愛い子は違うね。」



「えっと、私可愛くないけど。」



「まったく、これだから無自覚は.....」




呆れたようにめぐみに言われた。



だって、断然めぐみの方が可愛いと思うし。



めぐみの方がモテてるじゃん。



よく告白された、って言ってるし。



「たぶんもう、関わらないと思うよ?」



いろんな女の子が真祐先輩の周りにはいるから。